消防設備は、私たちの暮らしや働く環境を守るために欠かせない存在です。火災の拡大を防ぎ、安全な避難をサポートする重要な役割を担っています。ところが、いざというときにその設備が正常に作動しなければ、命や財産が危険にさらされることになります。
それなのに、なぜ消防設備の点検が後回しになってしまうのでしょうか。そして、どうすればその悩みや不安を解消できるのでしょうか。この記事では、しばらく点検を行っていない場合のリスクや対策について詳しく解説します。
目次
大切なのに後回しになってしまう消防設備点検
「しばらく消防設備の点検をしていない」、そんな状況に心当たりはありませんか?オフィスやマンション、店舗、工場など、どのような建物にも消防設備は欠かせません。ところが日々の業務が忙しかったり、普段は意識する機会があまりないため、消防設備の点検については、つい後回しになってしまうものです。気づけば数年が経ち「点検って、いつやったっけ?」と不安になった経験がある方もいるかもしれません。
もし「しばらく消防設備の点検をしていない」と感じたら、その不安は見過ごさないほうが良いでしょう。なぜなら、消防設備の点検を怠ることで、重大なトラブルに発展する可能性があるからです。
消防設備点検が後回しにされる理由はさまざま
消防設備の点検が後回しにされがちな理由はいくつか考えられますが、ひとつは「忙しさ」が挙げられるでしょう。日々の業務や管理業務に追われる中で、消防設備の点検は「今すぐやらなければならないもの」としての優先順位が下がりがちです。
また「点検の重要性の理解不足」も大きな要因。消防設備は、普段は静かにその役割を果たしています。そのため、「何も問題が起きていないから大丈夫だろう」と思い込み、点検を怠ってしまうのです。
「専門的な知識の不足」も理由のひとつでしょう。点検の実施方法や業者の選定方法が分からないため、「よく分からないから放置してしまう」という状態に陥ることがあります。「費用の問題」も無視できません。点検にはコストがかかるため、「もう少し先でいいだろう」と後回しにしてしまうケースもあります。
これらの要因が絡み合うことで、消防設備の点検はつい忘れられがちになるのです。
放っておくと大きなリスクの可能性が
消防設備の点検を怠ると、いざというときに命や財産を守ることができなくなります。
火災が発生した際に火災報知器が正常に作動しなかった場合、避難が遅れ、大きな被害が出る可能性があります。また消火器の使用期限が切れていて、いざというときに機能しなかったというケースも実際にあります。
さらに、消防設備の不備が原因で法的な責任を問われる可能性もあります。消防法では、一定の施設で定期的な点検が義務付けられており、怠った場合には罰則が科されることもあります。最悪の場合、建物の使用停止や営業停止処分が下されることもあります。
消防設備が正常に機能していないことで、入居者や従業員の安全が脅かされ、最悪の事態を引き起こしてしまいます。そのようなリスクを考えると、点検の重要性は言うまでもありません。
対策を行う際のおすすめのステップ
消防設備の点検をしばらく行っていない場合、次のようなステップで対策を行うことをおすすめします。
まずは点検のスケジュールを確認することから始めましょう。過去に実施した点検記録を確認し、最後の点検日がいつだったのかを把握します。消火器には点検の時に殆どの業者は点検シールを貼っています。点検シールに記載してある点検日を確認するのが簡単でしょう。記録が見つからない場合は専門の点検業者に相談し、現状の設備の状態をチェックしてもらうのが良いでしょう。
次に、信頼できる点検業者を選定しましょう。消防設備の点検には専門的な知識が必要なため、資格を持った業者に依頼することが重要です。業者選びの際には、実績や口コミ、料金体系などをしっかり確認しましょう。
また点検後のフォローアップも忘れずに。点検が終わったからといって安心するのではなく、改善が必要な部分については早めに対応することが大切です。必要に応じて設備の交換や修理を行い、安全性を確保しましょう。
さらに、今後同じ状況に陥らないために定期点検のスケジュールを組むことも有効です。業者と相談し年間スケジュールを組んでおくと、うっかり忘れるリスクを減らせます。
専門業者に依頼し早めの対応・対策を

「しばらく消防設備の点検をしていない」状態に心当たりがあるなら、今すぐ行動を起こすべきでしょう。万が一の火災時に、設備が正常に作動しないという事態を防ぐためには、点検の遅れを挽回することが重要です。
信頼できる専門業者に依頼することは特に重要なポイントです。消防設備の知識が十分でないまま自己判断で点検を行うと、見落としが発生し、いざというときに設備が機能しないリスクが高まります。資格を持ったプロの業者に依頼することで、的確な点検と必要な整備が行われ、安心・安全な環境づくりにつながります。
さらに点検を実施した際には、点検結果報告書を確認し、具体的な点検内容や指摘事項についてしっかり理解しておくことも重要です。問題点が見つかった際は、その場で業者と相談し、最善の対処法を検討しましょう。点検後のフォローが徹底されることで、より安心な環境が整えられます。
消防設備は、火災の拡大を防ぎ、人々の命を守るために存在します。その重要性を再認識し、安心して暮らせる環境を整えましょう。定期的な点検の実施が、施設の安全管理において大きな役割を果たすことを忘れずに。
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